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「ニーナ・シモン 魂の歌」天才黒人女性アーティストの壮絶生涯

50~60年代に活躍した黒人女性アーティストの伝記映画

何枚か聴いてアクの強い人だなぁと思っていたが壮絶な人生だった

黒人教会でピアノを弾いていたら白人教師の目に留まりクラシックピアノのレッスンを受けることに

毎日8時間の練習で上達するが同世代の友人とは疎遠になる。孤独を感じるが初の黒人クラシックピアニストになることを目標に努力を続ける

19歳の時に名門音大を受験するが不合格に、のちに人種が理由で足切りされたことを知り絶望する

勉強のための資金も底を着きナイトクラブでピアノの弾き語りで日銭を稼ぐ日々

そこでプロデューサーの目に留まりレコードデビュー、ヒット、テレビ出演、憧れのカーネギーホールでのコンサートと一気にスターダムを駆け上がる

50年代末に黒人女性はTVに出るというだけで大変なことだったようだ

元警官の夫はマネージャーとして才能があったが家ではニーナに日常的に暴力を振っていた

60年代に入るとニーナは公民権運動に傾倒していく

キング牧師やマルコムXらと交流し、そこでの経験を曲にしていく

しかし私生活では過密スケジュールや薬物依存、夫の暴力が同時にエスカレートし精神的に疲弊していく

また政治的主張が強くなり過ぎた為、曲がラジオでかからなくなりセールスも悪化

ある日すべてが限界に達しニーナは仕事を止めと夫、子供を残しアフリカの国リベリアに単身移住する

黒人しかいない差別のないリベリアの生活に満足したニーナだったが収入はなくなり薬物などの影響で発言や行動がおかしくなっていく

米国から子供を呼び寄せるが虐待を繰り返してしまう為引き離される

アーティストとしての再起をかけベルギーに移住し数年ぶりにライブを行うがMCが支離滅裂になり失敗する

おぼつかない足取りで場末のバーを回るが悪評が知れ渡った為稼ぎは少ない浮浪者同然の生活に落ち込む

見かねたかつてのファンがニーナをフランスに呼び医者に診せると双極性障害と診断される

薬の服用により症状は改善し、安定した日常生活が送れるようになる

そして復活ライブでは天才としか言えない演奏を見せ待ち望んでいたファンは感動につつまれた

60年代のインタビューはキレキレで態度も発言も女王、「私は黒人女性が世界で最も美しいと確信している」という発言はビヨンセより60年早い

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