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「すばらしき世界」日本映画王道の撮り方が逆に新鮮

役所広司主演、世界で評価される西川美和監督の21年作

西川作品ははじめて見たがどっしりとした王道の撮り方で逆に新鮮に映った

刑務所から出た元ヤクザの男が社会に復帰できるかというストーリーで構成も各登場人物の造形もベタ、しかしそれを丁寧に撮られており基本リアリズムでときおりファンタジーを織り交ぜる手法が見事だった

主人公と支援者のやり取りが60年代の日活映画のようなベタさで、それが人生の大半を刑務所で過ごした男の考える「すばらしき世界」なのだと考えると泣けた

プレゼントされた新品の黄色い自転車を空き地(!)で嬉々として乗る役所広司の笑顔に「人生だなぁ」と思った

長澤まさみが数シーンだけ出てくるが映画を駆動する重要な役柄を過不足なく演じていて流石だった(「アイ・アム・ア・ヒーロー」「シン仮面ライダー」でも途中から出て重要な仕事をしていた)

長澤まさみの太っ腹な感じは小泉今日子にも通じて母性というより「頼れるアニキ」を思わせる

昔のQUICK JAPANに長澤まさみを小林旭にたとえた記事が載っていたが慧眼だった

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