日本映画

「吹けば飛ぶよな男だが」ニューシネマ影響下のプロト寅さん

なべおさみと緑魔子主演山田洋二監督の68年作プロト寅さんの一作だがアメリカンニューシネマの影響かと話がとにかく暗い「トルコ風呂のオーナーがミヤコ蝶々が主人公の生き別れた母」というのは寅さんの2作目と一緒大阪弁の言葉の面白さにフォーカスしてい...
日本映画

「湘南爆走族」社会のレールに乗らないことが憧れだった時代

江口洋介主演(主人公のキャラと同名だが偶然とのこと)、織田裕二のデビュー作ビーバップハイスクールとの違いはバイクに乗っているか乗っていないか江口の「手芸部の部長兼暴走族のリーダーでケンカが強い」という設定が腑に落ちずずっとモヤモヤする織田裕...
日本映画

「おかしな奴」渥美清が実在の落語家を好演

渥美清が実在の落語家、三遊亭歌笑を演じた映画。63年作演技のパターンとしては寅さんのパーツが既にそろっている感じ嫌いな兄弟弟子と乱闘するシーンは渥美にはめずらしくアクションをしている(渥美は結核で片肺がなかったので動きのあるシーンを嫌った)...
日本映画

「ひばり捕物帖 自雷也小判」ストーリーもセットも前作とほぼ同じで驚き

シリーズ2作目、大声剣士もまた出ているが大声は控えめストーリーもセットも前回とほぼ同じという大胆な構成ひばりは今回も男役、女役、殺陣、舞台と大活躍ひばりが時代劇スターとして完璧に立ち回りなのでラストに歌い出して「そういえば歌手だった」と思い...
海外映画

「沈黙の要塞」セガール主導のアンチ環境破壊映画

制作・監督・主演セガール、「沈黙の戦艦」の次作だがセガール色が強めこれまでの作品でもセガールに都合がよい設定が多かったが今作ではさらに顕著ピンチらしいピンチもなく敵もなぜか終始セガールに一目を置いている途中、幻想的なセガール自己満PV風映像...
海外映画

「ファースター 怒りの銃弾」タランティーノ風演出にニヤり

ドウェイン・ジョンソン主演の2010年作、シリアスめのアクション娯楽作ロック様が刑務所から出所した直後に兄を殺した敵を順番に復習しにいくというストーリー意識的にタランティーノ要素が盛り込まれておりニヤリとする(レザボア、キルビル)ドライバー...
海外映画

「マネー・モンスター」エンタメ系株番組の司会者を悲劇が襲う

ジョージクルーニーとジュリアロバーツ主演、ジョディ・フォスター制作のマネーゲームをテーマにした映画ジョージクルーニーがエンタメ系の株番組の司会者(米で実際そういった買い煽り番組があるとドキュメンタリーでやっていた)で、それを信じて株を買い大...
海外映画

「サーチ」手法の斬新さに目がいくがそれ以上の傑作

全編PC画面だけで作られた18年作、手法の斬新さに目がいくがそれ以上の傑作父親が失踪した娘を検索と娘のPCの履歴を使って追いかけ見つけ出すというストーリーPC画面上のさまざまなウィンドウやタブを行き来して物語が進む昔撮った動画ファイル、生配...
海外映画

「オー・ブラザー」見所は美術や群衆シーン

コーエン兄弟制作の映画、ファーゴが傑作だっただけに期待して観たがイマイチ1930年代のアメリカで刑務所から逃げた囚人3人が捕まる前に隠した宝を探し行くストーリージョージクルーニーが主演、序盤はよかったが中盤以降脚本がむちゃくちゃ、フリはある...
海外映画

「2GUNS」ラストはマカロニウェスタンばりのケレンが炸裂

デンゼル・ワシントン主演のアクション映画、13年作、バディ役はマーク・ウォールバーグ(「パパVS新しいパパ」)こちらもタランティーノ風(ダイナーで時間が巻き戻る)だがかなり面白い銀行強盗を企む2人は実は覆面警官と特務を受けた海兵隊員で互いに...